腰痛で考えられる場所1
- 2016.06.24
- 腰痛

今日は前回に引き続いて腰痛についてお話しますが今回は腰痛で考えられる場所をご紹介しようと思います。
腰痛の原因部位は結構多い?
腰痛は色々な場所が原因になることが多いです。もし、ご興味があれば腰痛の原因も合わせて読んでみて下さい(^ ^)
色々な原因が考えられますので、注意深く体を見ていくしかないです。
その中でも、腰痛の原因になりやすいメジャーな場所がいくつかあります!
今回はその超代表的な場所をお伝えしますね(^ ^)
腰痛の超代表的な場所
今日ご紹介する部位というのは
仙腸関節(せんちょうかんせつ)です。
恐らく初めて聞く方が多いのではないでしょうか??
仙腸関節は、腸骨(ちょうこつ)という骨と仙骨(せんこつ)という骨で構成される骨盤で唯一の関節だと言われています。
なんでここが超重要な場所なのかというと様々な理由があります。
仙腸関節が大事な理由は??
では、どうして仙腸関節が大事なのでしょうか?
仙腸関節は進化論的に言うと、人間が二足歩行を始めた事によって、体重の掛かり方や重力の受け方などが変わってきました。(我々の祖先は四足歩行でした)
そうなると、体のどこかでその負荷を吸収しないといけなくなります。その負荷を吸収する場所が仙腸関節なんですね^ ^
仙腸関節は解剖学的に言うと「生体防御装置」とも言われているくらい重要な場所なのです。
そんな重要な仙腸関節もほんの数十年前までは否定的な意見の多い部位でした。かわいそうな場所ですね(^^;;
仙腸関節は動かない説??
その理由はそもそも「仙腸関節は動く関節ではない!」というのが昔からの定説だったのです。
確かに仙腸関節の周りには、靭帯という骨と骨をつなぐバンド状の組織が強靭も強靭なのでこんな場所が動くなんて有り得ないと考えてしまう気持ちは分かります。
ヨーロッパでは本当に仙腸関節は動くのか?ということで献体を使ってある実験をしました。
その実験は献体に縄を巻き付けてそれを引っ張り、どのくらいで動きが出るのかを検証するための実験だったそうですが、大人2人掛かりでも動く事はなかったそうです。
そもそも、そんな実験を試みた人は本当に発想が凄いですよね(笑)
そういう理由もあり仙腸関節なんて動く関節ではないというのが定説になっていましたが近年その常識は変わりつつあるのです。
生体潤滑理論という考え方
人間の関節というのは潤滑油の役割をしている滑液という液体が分泌することによって抵抗力を減らせたり、圧力を分散させたり、摩擦を軽減させたりする事ができるという理論です。
この理論を元にある仮説が考えられます。それが「滑液が分泌すれば関節は動く」です。
先ほどの献体の実験を思い出してみましょう。
献体というのは血管も神経もリンパも機能停止しているの状態です。
ということは生きた人間と献体では全く別物になることがお分かりでしょうか?
そうなると生きた人間の関節には必ず潤滑油が供給されるので膝や肩だけではなく仙腸関節も動くのは当然である、という結論が出たのです。
とはいえ動くとは言ったものの、その動きは2ミリ程度と言われています。あんまり動き過ぎても良くない場所ですし靭帯も超強靭ですから仕方ありませんね。
仙腸関節の可能性
たったの2ミリしか動かない関節がそんなに大事だとは思いませんでしたよね?
2ミリって日常生活でも出てこない単語なのでピンときませんよね(笑)でも、仙腸関節の可能性というのは計り知れないです。
現代人はデスクワークなどの座り仕事が多いです。
そうなると骨盤の動きも固まってしまい仙腸関節が次第に動かなくなってきます。仙腸関節が硬くなると、防御装置が異常を起こしているので脳が全身の筋肉や関節、靭帯を硬くして体を守ろうと必死になります。
その防御反応のせいで腰痛になってしまうケースが最近は多くなっています。
ということは、仙腸関節を調整しないと治らないケースが多いということです。なので仙腸関節は腰痛の中でも超重要な場所と言われているのです。
結論
仙腸関節は腰痛の原因部位の代表格である
こういったところですかね!
まだまだお医者様や治療家の中でも仙腸関節は動かないと主張する人もいます。人によって考え方は違うので僕の意見が全て正しいわけではありません。
ですが、もう5〜10年すればきっとその説も変わるかと思います。
腰痛がなかなか良くならない時には、仙腸関節に何か原因があるかもしれませんね。
p.s. 当院のHPはこちら


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