変形性膝関節症

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変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症とは膝の関節が変形することで、痛みや腫れを引き起こす疾患を言います。多くの場合は女性に発症し、男女比でいうと1:4で圧倒的に女性が多いです。

主な原因としては、関節の軟骨がすり減ることで骨同士が衝突して変形を起こすことが原因です。さらに女性に多いことからホルモンバランスも関係していることがよく言われています。

症状としては膝の曲げにくさや痛み、膝に水が溜まる、階段の上り下りが痛い、O脚が強いなどの症状が一般的です。現場でも変形性膝関節症の患者様をよく見させていただきますが、膝の施術はしっかりとした見立てと知識がないと改善するのが難しいと思っています。

整形外科での処置

まずはレントゲンで画像検査をします。そして膝の軟骨がレントゲンですり減っていそうだと判断(軟骨はレントゲンには映らないので推測で決めることが多い)して変形性膝関節症と診断されます。

多くの場合は体重指導から始まり、湿布薬・痛み止め・水が溜まっていれば穿刺・ヒアルロン酸を注入などの処置が多いです。膝の水を抜いて楽になることもありますが、大抵の場合は再発します。このことを念頭に置いて水を抜くかどうかを判断された方がいいでしょう。

そして重症例の場合は手術は免れないでしょう。矯正を掛ける目的で脛骨を切ったり、ひどい場合は人口関節で総取っ替えする場合もございます。お医者様とよくご相談の上判断されて下さい。

一般的な民間療法での処置

大体の場合は太ももの筋肉をマッサージしたり、電気治療、超音波、ストレッチをやることが多いです。どの処置も非常に有効的な手段なので、これだけでもよくなる人はいます。

しかし、患部周辺のみの施術の場合は治療成績としては少し低くなる印象があります。理由としては、膝関節は足首や股関節に挟まれている関節なので両者の影響を大きく受けるので、脚全体を見て評価をしないといけない関節だからです。

ですので膝のみの施術では良くなる方も当然いますが、良くならない方も出てきてしまいます。

当院での処置

実は歩き姿を見ている段階から検査が始まっています。どういう捻じれを起こしているのか?どこに負担を掛けていそうか?などを歩き姿の段階からしっかりと把握します。

そして、靭帯や半月板の外傷の有無・お皿の骨の問題・ふくらはぎの骨の開き具合などをよく見て判断をしていきます。それと並行して骨盤〜股関節〜足首〜足裏もちゃんと検査をしていきます。

意外なことに膝関節は股関節や足首が原因で痛みを引き起こすケースが多いんです。なのでこういった連鎖反応がないかを確認してから施術は組み立てていきます。

あまりにも高度なO脚の場合、骨に掛かるストレスが大きすぎるので病院にて手術を勧めることもあります。

変形性膝関節症の症状を和らげるには?

変形性膝関節症を和らげるには太ももの前の筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という筋肉を強化することが大事になってきます。

ここは骨盤から始まり、お皿の骨を覆うように形でスネの骨にくっ付きます。人間はお皿の骨がしっかり動くことで膝の曲げ伸ばしがスムーズに出来るので、大腿四頭筋がちゃんと機能しているかによって生活のしやすが大きく変わってきます。

ですので、ご自身でケアをされる際は大腿四頭筋の筋肉を付けることが症状を和らげる1つの方法となります。今回はその中でも、医学的な根拠が高いとされているセルフケアの方法をご紹介します。

その名もパテラセッティングと言います

パテラとはお皿の骨のことを言います。これは簡単にいうと、大腿四頭筋を鍛えることでお皿の骨を安定させるケアを言います。

非常に簡単な方法なので是非とも実践してみてくださいね。以下が手順になります。

1、仰向けで寝るor長座の状態で座る

2、悪い方の膝の真下に丸めたバスタオルを置く(軽く膝が曲がるくらいを目安にする)

3、そのバスタオルを脚の力で下に押し付ける(膝を伸ばしきる)

4、伸ばしきった状態で3〜5秒間キープする

5、4が終わったら元の状態に戻す

1〜5を1つのサイクルとして1日10回を2〜3セット行うと効果的です。

注意点はそんなにありませんが、炎症が強かったり・やっている最中に痛みが強くなった場合はやめておきましょう。

パテラセッティングを行うことで痛みの軽減や膝の曲げ伸ばしがスムーズになります。そのほかにも効果としては色々とありますので、詳細な効果を知りたい方は頑張っても膝が完全に伸びない最大の理由をご覧下さい。

膝の痛みと関係する心理的な問題

私自身も膝の靭帯を傷めたり、半月板を損傷するなどの怪我を経験したことがあります。ですので膝の痛みがどれほど辛くて大変かというのは痛いほどよく分かります。

そして膝の痛みは他の症状とは違い、痛みの抜け具合が非常に悪い印象があります。これには実は心理的な問題が関係していると言われています。

膝の痛みは恐怖・不安・プライドなどの感情が密接に関係しており、これが膝の痛みを長引かせる要因だと思っています。これを施術だけで取り除くのは限界がありますので、是非ともあなたご自身でも心理的な問題を解決していって欲しいと思っています。

具体的には認知行動療法と言われる方法を試して欲しいと思います。

認知行動療法とは?

認知行動療法とは、物事の捉え方を変えることで精神面にアプローチする方法を言います。

例を挙げると、四六時中ずーっと膝が痛くて仕方がない状況だと仮定します。こういう場合、人間は恐怖や不安といった感情のせいで物事を過大解釈する傾向があります。簡単にいうと思い込みの激しさから痛みをさらに強くしてしまうのです

ここで少し考えて頂きたいのですが、24時間ずーっと膝が痛いという状況は有り得るでしょうか?もし24時間ずーっと膝が痛い状態だとすると夜も一睡も出来ないでしょうし、ご飯も食べられない、立ち上がれない、お手洗いも行けないなどの状況になってしまいます。

冷静に考えると24時間ずーっと痛いということはないかと思います。ですのでそういった過大解釈を修正していく作業を地道に行うことで、膝の痛みが軽減されるでしょう。

・何をしても痛いと思っていたけど、実は平地を歩くときは大丈夫だった

・階段の上りって痛いと思っていたけど、下りに比べたら全然問題ないかも

・1週間の間でも全然痛くない日があることに気がついた

・深くしゃがまなければ痛くない

などなど、こういった小さなことで構いませんので痛くない場合を考えて見つけて欲しいです。そうすると徐々に考え方が変わってくるので恐怖や不安が小さくなってきます。

認知行動療法は腰痛に効果的だと言われている方法ですが、実際問題どのような症状にも適応出来ますし、医学的に見ても再現性が高く、非常に効果的な方法だと言われています。

変形性膝関節症との向き合い方

物理的に出来てしまった骨の変形を元に戻すことは出来ません。変形が強すぎれば曲げる角度も限界が出てきたり、膝が完全には伸びなくなってしまうなどの不都合は出てくるかと思います。

でも、症状を軽減させることは出来ると思います。理由としては体の重心を安定させたり、体の使い方を変えることが出来れば体のバランスも整うので痛みが出にくくなるからです。

とはいえ、持続的に取り組まないと成果を出すことが難しいのも事実です。モチベーションを高める為に必要なのは目的です。この目的をしっかりと作るか作らないかで今後の状態が大きく変わってきます。目的を立てるにはこういったセルフコーチングをしてみてください。

・どうして膝の痛みを取りたいのか?

・膝の痛みが取れたら1番したいことは何か?

・膝の痛みがあることのデメリットは?

・逆に膝の痛みがあることでのメリットは?

・膝の痛みが取れたときの感情はどういう感情でいたいのか?

・その為に”今”自分で何ができるのか?

こういった問いかけをしてみてください。これを真面目に考え抜いていただければ目的が決まり、モチベーションも持続して良い行動をとれるようになります。

良い行動が取れれば自然と良い結果を生みます。まずはあなたの心の在り方を見つめ直し、試行錯誤を繰り返して成りたい自分に成れるように頑張ってください。

その他にも何か気になることがあればお気軽にご相談ください。あなたのお力になれれば光栄です!

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濱口 康平
整体院 柳華-Ryuka-院長、柔道整復師、古和釜柔道クラブ責任者。 筋トレをこよなく愛し、日々自分を追い込み続けている。 徒手療法、解剖的知識はオタク並に詳しい。