肩こり

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肩こりとは?

実を言うと肩こりという病名は存在しません。肩こりというのは症状の1つにしか過ぎないのです。普段私たちが言っている肩こりというのは正式にいうと頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)というものです。

これはよく分からないけど、首〜腕にかけて何かしら問題があるという曖昧な表現でしか説明できない病名です。ですので肩こり=病気ではなく、頸肩腕症候群の症状の中の1つというのが正しいですね。

整形外科での処置

現代医学の処置としてはレントゲンでの検査を行います。恐らく首の骨である頚椎のレントゲンを撮るのが一般的です。

しかし、レントゲンを撮ったからと言って肩こりの原因が見つかることはほとんどありません。あくまでも頚椎の状態がどうなっているのか?を見るくらいしか出来ないです。

そして湿布薬や筋弛緩剤などの薬を処方されるケースが多く、根本的な原因究明には至らない治療が多くなっているのが現状です。

一般的な民間医療での処置

肩こりを感じる場所は僧帽筋(そうぼうきん)という場所です。この僧帽筋の硬さを取り除くために、マッサージや首のボキボキ矯正・ストレッチ・電気治療・温熱療法を行うことが多いです。

僧帽筋をほぐしてもらうことで、血流が良くなり、肩こりが改善されるという説明が多いです。しかし、僧帽筋自体に問題があればそれで改善しますが、そこが本当の原因ではない場合改善に向かうことはありません。あくまでも一時的な変化しか出ないでしょう。

これは肩こりの悩む多くの患者様が経験されていることではないでしょうか?こういった原因究明に関しては、もう少し本腰を入れて取り組まなければなりません。

当院での処置

当院ではそもそも症状の出ている部位にフォーカスしません。肩こりが起こる原因というのは無数に考えられ、私の経験上では数十種類もの原因があると考えています。

首や肩甲骨の関節の可動域を回復させることで軽減することもあれば、お腹周りの筋肉を緩めることで改善するケース、肋骨の可動性を出すことで改善するケース、果ては足首の関節を整えるだけで改善するケースなど、様々な例があります。

まずは骨格を正常な状態に整えて、必要であれば筋肉自体の機能を正常にする手技療法や内臓を調整する方法も併せて行います。

肩こりについて知っておくべき事実

肩こりを改善させるのに明確な治療法は確立されていません。でもこれだけはハッキリと言えることがあります。それは、症状が出ているところにはほとんど原因がないということです。確立的に言うと、90%以上ないという表記が正しいかもしれません。

というのも、肩こりを感じる場所というのは様々な場所の影響を受けるからなんです。

例えば左の肩こりが酷い場合、筋肉的な問題だけではなく心臓や胃などの臓器の問題も考慮しないといけません。右の肩こりが酷い場合は肝臓や胆嚢などの臓器の問題も考慮しないといけません。背中のど真ん中が酷い場合、膵臓や大動脈の問題も考慮しないといけません。

こういった内臓の状態が体に反映される現象を内臓体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)と言いますが、実際に内臓が原因で肩こりが治らないケースもあります。内科や整形外科的な視点から見ないといけないのが、肩こりを難治化させている要因かもしれません。

あまりにも重度な場合は、一度精密検査を受けてから問題がないかを調べた上で民間医療に掛かることをお勧めします。

肩こりを緩和させるセルフケア

肩こりは様々な原因があると書きました。ですので万人に効くセルフケアはないかもしれません。しかし、科学的な根拠をもとに考えると緩和する可能性が高くなる場所というのがあります。

それが肩甲骨の可動性です。

肩甲骨は約20種類の筋肉が付いています。肩甲骨は他の骨よりも筋肉に依存しやすい骨です。なので筋肉の影響をものすごく受けやすいのです。

肩甲骨の動きはスポーツの世界では最重要視されていますし、肩の可動域を上げるには肩甲骨を動かしやすくするのが最適であるといった科学的根拠の高い論文もあるくらいです。

こういった事から考えると、肩甲骨の動きを出すだけでも肩こりが緩和する可能性も高くなるのではないか?と私は考えています。

肩甲骨を動かす方法

肩甲骨は6つの動きがそれぞれ存在しています。この6つの動きの中でも特に肩甲骨を内側に入れる動きが硬い人が多いです

理由としては、デスクワークやスマホを使う機会が現代人は多いので、どうしても肩甲骨を外に開いた状態で固定されている人が多いからです。

この肩甲骨を外側に固定させる原因となるのが小胸筋(しょうきょうきん)という筋肉と前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉です。この2つの筋肉は肋骨と肩甲骨についている事から、肋骨と肩甲骨の動きにダイレクトに関わってくるので非常に大事な筋肉です。

では、普段から何をすれば良いのでしょう?

それは肩甲骨を内側に動かす事を意識することです。簡単な方法からいうと、胸をグーっと張る動作を行うことです。これに加えて、内側にグーっと弾くときに見えない重りを引いているイメージを頭の中で作り、それを可動機の限界まで持って行って6秒間静止ます。そして6秒間立ったら一気に脱力してください。

これを1日10回程度やっていただくだけでも肩甲骨の動きは良くなります。あとはバンザイした状態でグーっと上に伸ばし、6秒間キープして一気に脱力する。という動きも付け加えると、肩こりに関係する筋肉の血流が良くなるので緩和されるケースが多いです。

継続してやらないと効果が出ないので地道にやってみてくださいね。

肩こりを改善するには・・・

ご自身がどうして肩こりを改善させたいのか?ということを今一度考えることです。お時間があるときで構いませんのでこういったセルフコーチングをしてみてください。

・どうして肩こりを治したいのか?

・肩こりになっている原因は何なのか?

・肩こりがあることでのデメリットは?

・逆に肩こりでのメリットは?

・肩こりが治ったときの感情はどういう感情でいたいのか?

・そして肩こりを治すために”今”何ができるのか?

こういった問い掛けをしてみてください。

まずは何事も自分に問題があるケースが多いです。自分が普段無意識に行ったいる習慣に問題があるかもしれません。それを自分で理解し、受け入れた段階で肩こりを治す行動をとると、今までよりも確実に行動の質が上がっています。

自分との対話をし、心のあり方を変えていければ自ずと行動は変わってきますので、是非ともやってみてくださいね。

そのほかにも何か聞きたいことがあればお気軽にご相談ください。

 

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濱口 康平
整体院 柳華-Ryuka-院長、柔道整復師、古和釜柔道クラブ責任者。 筋トレをこよなく愛し、日々自分を追い込み続けている。 徒手療法、解剖的知識はオタク並に詳しい。